RMBS(Residential Mortgage-Backed Securities)とは、住宅ローン債権を裏付けとして発行される証券のことです。住宅ローンを貸し出した金融機関が、その住宅ローン債権を証券化し、投資家に販売します。
種類
RMBSは、以下の2つの種類に分けられます。
- 担保付証券(MBS)
住宅ローン債権をそのまま裏付けとする証券です。
- 証券化証券(ABS)
住宅ローン債権を再び証券化した証券です。
構造
RMBSは、住宅ローン債権で構成されています。住宅ローン債権は、金融機関が個人や法人に貸し出した住宅ローンの権利です。
特徴
RMBSの主な特徴は以下のとおりです。
- 流動性が高い
RMBSは、証券化された金融商品であるため、流動性が高いという特徴があります。これは、投資家が証券を売却したい場合に、すぐに買い手を見つけることができることを意味します。
- 収益性が高い
RMBSは、住宅ローン債権の元本と利息を収益源とするため、収益性が高いという特徴があります。
- リスク分散ができる
RMBSは、複数の住宅ローン債権を組み合わせて発行されるため、リスク分散ができるという特徴があります。
用途
RMBSは、以下の場所に使用されます。
- 金融機関
住宅ローン債権を流動化するために使用されます。
- 投資家
住宅ローン市場への投資を行うために使用されます。
メリット
RMBSの主なメリットは以下のとおりです。
- 金融機関の資金調達を容易にする
RMBSを発行することで、金融機関は住宅ローン債権を流動化させ、資金調達を容易にすることができます。
- 投資家への新たな投資機会を提供
RMBSは、投資家が住宅ローン市場への投資を行うための新たな機会を提供します。
デメリット
RMBSの主なデメリットは以下のとおりです。
- 元本割れのリスクがある
住宅ローンの返済が滞った場合、元本割れのリスクがあります。
- 複雑な仕組みである
RMBSは、複雑な仕組みであるため、投資する際には十分な理解が必要です。
RMBSは、住宅ローン市場において重要な役割を果たしています。住宅ローン債権の流動化を促進し、投資家への新たな投資機会を提供しています。